妙法寺(御厨子観音)
奈良時代の学者、右大臣吉備真備が創建した一願成就の寺です。
妙法寺(御厨子観音)のこと
境内は磐余の池を望む高台にあり大津の皇子が辞世の句を詠んだ場所です。本尊は十一面観世音菩薩で鎌倉時代作と伝えられています。本尊胎内には馬頭観音がおられ、交通安全の祈願を込めた仏像といわれます。
1925年に始まった倭西國33霊場では第29番霊場で、現在は近畿に広がるぼけよけ地蔵尊第14番霊場です。
妙法寺(御厨子観音)の縁起
御厨子(みずし)観音妙法寺は、吉備真備(きびのまきび)が入唐留学によって学芸を修めるとともに、唐から無事に日本に帰ることができたことに感謝し、735年(天平7年)に善覚律師(吉備真備の子)に命じて観音堂を創建させたことに始まります。
ひと味違うぼけよけ地蔵尊の二十四霊場
『子どもを叱るな、われ来た道じや、年寄りいたわれ、われ行く道じゃ』
お釈迦様はこのように三世因果の道をお説きになりました。
『親の因果が子に報い』という言葉があります。
この因果を断ち切る道、それは仏道への精進以外にはあり得ません。仏道への精進とは、仏様にすがり、よき縁を持たせていただくようにすることです。
一定の条件で一定の結果が出る物の世界とは異なるいのちの世界は因と果によって動いています。
一般にはこれを因縁と言います。よき縁をいただけば悪因も善果となることは珍しくありません。老人性認知症は、今もって原因も治療法も定かではありません。この二十四霊場は、仏様(地蔵菩薩)にすがり、良き縁を結べば、老人性認知症にならないという考えに基づいて誕生しました。
十一面観世音菩薩
境内の仏像
ぼけよけ地蔵尊
大津皇子の歌碑
ご祈祷
交通安全、学業成就、家内安全、無病息災、ぼけよけ、厄よけなど、一願祈祷を行います(予約制)
回向
水子供養、永代供養、一般回向を行います
行事
・毎年5月の第2日曜日に花祭りを行います。
・花祭りでは、稚児行列、大般若転読法要などを行います。
・1月4日に初護摩(柴燈大護摩)法要を行います。
・7月24日 地蔵まつり(水子の供養も行います。)
・8月第一日曜日 施餓鬼法要(塔婆回向を行います。)
寺院情報
寺名
妙法寺(御厨子観音)
住所
〒634-0021 奈良県橿原市東池尻町420
電話番号
0744-22-3928
FAX番号
0744-22-3989
駐車場
40台 駐車料金 無料
業種
祈とう師、寺院
営業時間
9:00~16:00
休業日
なし(ご祈とうは要予約)
道案内
・165号線 膳夫(かしわて)交差点から3分
・大和八木駅、橿原神宮前駅(東口)、近鉄・JR桜井駅から、タクシーで約15分程度。みずし観音と告げて下さい。